まずは蝋の翼から。

学んだことを書きながら確認・整理するためのメモブログ。こういうことなのかな?といったことをふわっと書いたりしていますが、理解が浅いゆえに的はずれなことも多々あると思うのでツッコミ歓迎

2021年の振り返りと2022年に何をしていくか

仕事とプライベートどちらも大きな変革がありました。そのため2022年は色々やろうと思ったのでそれぞれ書いていこうと思います。端的に書くと、しくじり体験記です。

シニアDSになったけれども・・・

2020年末くらいにシニアDSに昇格したので1年で色々とやったけれど シニアとしてうまくできてなかったなーという話。

マネジやろうと思ったけどうまくできなかったよ

弊社のシニアDSというポジションはそのままマネジメント方向に進んでもいいし、DSっぷりを上げてもいいという分岐点的な立ち位置。その中で、私はマネジメント方向を希望したため、次のキャリア「マネージャー」としての能力を上げていこうということでチーム運営や採用などのマネージャーの仕事を現マネージャーと一緒にやることになった。 それから1年、結論としてはまったくうまくやることができなかった

私はマネージャーではなくマネージャー予備軍なのでマネジメント業務を副業務としてやりつつ主業務の案件もやらないといけない。あくまでメインは案件。そのため、主業務をメインでやりつつ副業務をする時間を確保して回す必要があったが、うまくやることができず、主業務の案件に圧迫され副業務のマネジメント業務は中途半端にしかやることができなかった
つまりは、今まで通りのやり方で主業務をやっていたので副業務まではできなかったという話。

このような二足のわらじが無理だった原因を振り返って考えると、時間の使い方が大きい。
今までは基本的に1案件にのみリソースを割く仕事が多かったがマルチタスク(案件&マネジ)になるとうまく時間配分を考え、それに応じて1タスクに対してどこまでやるかの判断や追加タスクへのコントロールをしないといけなかった
例えば「この部分を追加で深堀りしてくれないか?」という外部からの要望はただただ受けるのではなくちゃんと「深堀ることによるメリットに対してのトレードオフ」を考えてコミュニケーションを取るべきだった。

この問題は、マルチタスクだから起きたことではなくシングルタスクのときにも実はちゃんとやらないといけなかったがシングルタスクゆえに表面化しづらかった問題でもとから起きていた問題のように思う。

ビジネス力がごみだったよ

これは前から問題意識はあったけれど、「自分でビジネス課題を見つけてデータサイエンスに落とし込む」というところが色々試してみたけれどうまくいかなかった。

具体的には、Slackやビジネス系部署(営業やコンサル部署)の定例会議に出たりで社内情報をinputしてみたもののデータサイエンスに落とし込むアイデアが思い浮かばなかったし、そもそもビジネス課題も良い筋を発見できなかった
また、案件としてやってくるタスクも、案件なのでなにかしらビジネス課題はあるものの、既存のソリューションとしての落とし込みしかできずより良いソリューションまで展開できなかった(もちろん既存で十分なものもあるので必ずしも新たなものを産まなくてもいいけれども)。

それらを踏まえて2022年はどうしたらよいか

結局のところ、二足のわらじを履く前に一足のわらじですらうまく履けていないことがわかった。
これはもはやシニアDSか?と思いつつ、少なくともマネージャー目指す以前にDSとしてちゃんとせーや、ということで2021年末に色々考えた結果、いったんマネージャー予備軍活動を停止して一足のわらじをちゃんと履けるようにして、それから改めてマネージャーを目指そうと思った。

ちゃんと立ち止まろう

タイムマネジメントにせよ、アイデアにせよ、新たなソリューションにせよ、共通した問題が原因のひとつとなっている。それは「ちゃんと立ち止まらないで脳死で動く」こと。

過去にワンオペDSをしていたときにタスクが大量にあって何か考えずにひたすら処理をしないと捌けないということが2年くらいあった(そもそも深夜までやってやっと終わらせれたので捌けてはない)。また、こちらでコントロールできない要因などでやらざるを得ない経験も多かった。そこから「とにかく来たものは受け入れてさっさと片付ける」という癖が染み付いてしまっている。 また、無能と思われるのが嫌だという自分の気質や自信の無さもあり、何も出ない期間を極力避けようとする、つまり「短期間でアウトプットを出そうとする」癖がある。

これらがまとまった(あるいは相互作用した)結果「熟考することなく反射だけでなにかしようとする」人間が生まれた。

タイムマネジメント」は、どうやったら案件やタスクをコントロールできるか、タスクをマルチにこなせるか考えずに脳死で来たものを片付けようとするからうまくいかなかった。
「アイデアが出ない」は、表層的情報だけでは出てこないアイデアを表層的情報だけで得ようとしたのでうまくいかなかった。
「ビジネス課題」に対しては、課題やモデルについて深く考えずに手癖やぱっと思い浮かぶことだけで処理しようとするから何もでてこなかった。

他にも色々と原因はあるだろうが、「熟考することなく反射だけでなにかしようとする」ことをやめるといくらかは改善するように思える。
例えるなら、素振り回数さえ重ねたら強くなれると思ってひたすら数をこなすために脳死で素振りだけしているよりも、1本1本の素振りに対して考えて試行錯誤しながら素振りをする方が強くなれるにきまっている。

そのため、案件や追加タスクなど新たに発生したなにかに対して「何も出ない期間を恐れない」で「いったん立ち止まって考える」ことを2022年の目標として入れたい。

ちゃんと楽しもう

「ちゃんと立ち止まろう」に繋がる話ではあるが、案件にせよ情報にせよ左から右に流すことを急ぎすぎて、「ただの処理すべき対象」としてしか見ていないように感じた。素振りの例でいうならば素振りを「バッドを振る行為」ではなく「(数を増やすための)カウント対象の行為」としてしか見てないので何の情動も起こらない

話はいったん逸れるが、上司(現マネージャー)が常に「あの案件どうやったら解決できるかな」「こういうモデルだとうまくいきそうだけどXXという問題が出てくるからいい解決策ないかな」みたいに考えつつ、良さげことを思いついたから実装して気づいたらソリューションができてたみたいなことがよくある。

なんでポンポンと色んなアイデアが思い浮かぶのかなと不思議だったが、「仕事(処理すべき対象)」としてこういうことをしているのではなく、「なんでこうなってるんだろう?」「こうやったらうまくいくかも」と、気になったことを試したりして楽しんでるだけなんですよね。仕事を前述のように「ただの処理すべき対象」として捉えている自分との明確な違いだと思う。
ビジネス課題に対して、クイズのように楽しんで考えたり、どうやったらより良い解答になるか考えたりするからこそ良いアイデアが出る。

しかし、これは真似ようと思っても「XXを好きになる/楽しむ」って本人の興味対象や気質に依るので真似るもクソもない。実際、前述のように「色々なMTGに出る」「slackや議事録を読む」のようなinput行動だけ真似たり、「あの案件どうやったら解決できるかな」「こういうモデルだとうまくいきそうだけどXXという問題が出てくるからいい解決策ないかな」と考える時間を設けたが結局は「楽しんでやってない」ので「なるほど」で終わって「これってこうするとよくなるのでは!?」みたいな情動はわかなかったからか、うまくいかなかったです。

ただ、「大して興味はなかったが知れば知るほど面白くなった」みたいなことは往々にしてあり、自分は仕事のドメイン知識に対して表層は知っているけど面白いと考えれるほど深いところまでは知らないだけな気がする。
更に言えば、いわゆる「当事者意識」が足りず部外者感覚なので興味が出るわけがない。
そのため、「興味を持って情報を受け取る」という心構えの改革が必要となる。

ところで「アイデアのつくり方」という古典名著があってその中に、「小説家になりたいならタクシー運転手を一日中観察しろ。この男がこの世界中の他のどの運転手ともちがった一人の人物になるまで、君はこの男を研究しなければいけない。」という話がある。これは要するに「タクシーを運転する人間」のような普遍的で特徴のない対象として見るのではなく、一人の人間としてみることで特殊性を捉えろ、解像度を上げろという話。(この本には書いてないが、)このような考え方で運転手をみると「なんでこの人はこのタイミングで減速をしたのだろう?」「なぜこの位置で流しをしていたのだろう?」と考えその人に興味がわき解像度が上がる。なんでもこの視点が大事に思う
つまり、楽しむためにはそもそもその対象を興味を持って見ないといけないのだ。

また、前節の「ちゃんと立ち止まろう」にも繋がるが、そもそもアイデアというものは「インプットしまくって、常になんとなく考え続けて累積思考量を増やすことでなにかのきっかけでアイデアを思いつく」時間がかかる作業であるということも書いているので、即なにかが思い浮かぶと考えることが間違っている

ちなみに、そんなことを考えていたときに以下のような記事をたまたま読んでまさに言いたいことが書いていました。しかも、「アイデアのつくり方」を引用してるという。。。

note.com

ちゃんとモデリングができるようになろう

なんかここが課題だなー、のようなアイデアができたとしてもやり方がわからないとソリューションに結びつけることができない

例えば、「不動産を内見して何番目の物件にしたらいいかモデルを立てたらいいのでは」ということを考えても「モデルを立てる」という行為をしたことがないとどう取り組んだらいいかわからずアイデアだけで終わる。
そもそも、「良い不動産を買おう」という課題に対してそれを数理モデルにできるということ、数理モデルにするための組み立て方を知らないと「不動産を内見して何番目の物件にしたらいいかモデル化する」という発想が出てこない。

そのため、モデリングをするという発想、どういうモデリングがあるかという慣れが必要となる*1

具体的にどう実現するか

現状把握と定性的な解決策は出たので、具体的なアクションに落とす。

ちゃんと立ち止まろう→マインドセットを変える・即レス禁止

「何も出ない期間を恐れない」で「いったん立ち止まって考える」。そもそも「無能と思われたくないゆえに何も出ない期間を恐れる」けれど、大したものを出せないほうが無能じゃんというセルフ論駁を常にし続けて「とにかく来たものは受け入れてさっさと片付ける= 無能」として恐怖対象を変える

これは意識の問題なので、その旨を思い出すようにslack botで仕事開始時間にリマインダーを飛ばしてマインドセットを変える

また、何かしら判断が必要なことが来たら即レスをしない。時間をもらう。考えた上で返す。頭の中だけでそれをすると、なんとなく考えた気になりがちなので、紙などで考えをまとめたりこねくり回した上で返す。これを例外なくすべての判断が必要なことに対しておこなう。

ちゃんと楽しもう→情報への接し方を変えて楽しめる状態にする

「アイデアのつくり方」に準じて行動をする。

inputの対象に対して興味を持ってちゃんと咀嚼して面白くなるまでこねくり回す。短期間で成果が出ないのを当たり前だと感じて集めてまとめる。

「まとめる」だけだと実行可能なアクションにはなりづらいので、1日の終わりに日報のような形でslackの自分のtimes(詳細は以下記事)に書く

qiita.com

また、週1か隔週かはわからないが考えた内容をビジネス系部署の人に聞いてもらう場を作ることで半強制的にやる場を作りつつ、フィードバックの場をもらう。

「アイデアのつくり方」にあるスクラップブックはmiroのデジタル付箋とかで代替。「アイデアのつくり方」と同じ発想で具体的なアクションとして書かれたKJ法は付箋を使っているため。KJ法はちゃんと学んだことがないので以下の本をさらっと読みなおす。

ちゃんとモデリングができるようになろう→モデリングという行為に慣れる

モデルのつくり方は以下の本がとても良かった。

この本であるようにちょっとした疑問をシンプルなモデルからはじめてちょっとずつ肉付けをしていく行為を繰り返していく

繰り返していくと書いても実現可能性に乏しいので2,3日に1回その過程をnoteにアウトプットする

ちなみに、まだ何も書いてないがこのブログではなくnoteの理由としてはただの自分用のらくがき帳なのでブログとは切り分けたいため。ある程度モデルができたらブログにまとめたい。

やっていくことの最終イメージとしては以下の記事のような内容です。

https://qiita.com/quantum-human/items/f42a298a55b917267039qiita.com

tepppei.hatenablog.com

speakerdeck.com

モデリングの経験ってどう積んだらいいの?という質問への解答
peing.net

あと考え方としてはこのあたりは意識すべき

moratoriamuo.hatenablog.com

楽しいことをする

ここからは仕事というよりプライベートに近い話だけれど、散々述べたように生き急ぎすぎてなんでも「処理すべき対象」としてしか見れないのが根本的な原因。要は感性が死んでる。あるいは感性に従って楽しむことへの罪悪感がある。

そういうことの連鎖や2021年色々とうまくいかないことが多すぎた結果、そもそも自分が何をしたいのかなーと考えることが多かった。正直、仕事に対してガツガツやっていくことに疲れたので何か楽しいことをしたいなーと感じていて、ちょくちょく色々なことに手を出したりしたのでその中からいくつかを本格的にやることで感性を復活させようと思う。

なお、「仕事に対してガツガツやっていくことに疲れた」と書いておきつつ仕事についてどうやったら上手くできるか的な内容を先程まで書いていたが、結局先程まで書いていたことも「仕事を楽しむとよりよく回るのでは」という話に近い。人生の時間の多くは仕事に費やすので、どうせやるなら楽しくやった方がいいし、そもそも楽しんでないから限界が見えてきたという結論が先程までの話。ここからは、仕事と完全に切り離された「楽しみ」の話。

完全に余談ですが、そういうことを考えていたときにたまたま以下の記事を読んでやっぱ楽しむ感性が死んだらだめだよな、と思いました。

originalnews.nico

originalnews.nico

コンペ参加

少し前に国内のデータサイエンスコンペのatmaCupに初参加した。

buildersbox.corp-sansan.com

2週間という息切れしない期間かつ日本語だったのでとても楽しかったのでKaggleもやってみようと思う。

昔1度だけkaggle参加したときの経験から、プログラミング力とかDeep Learningできるようにならんと参加できるコンペ限られるとか諸々問題はあったが最近そのあたりをちゃんとやったので参加にあたっての問題はなくなった。
現在PetFinderコンペに参加してますが、おかげで最低限色々読んだり書いたりできるようになっており、楽しくやれているので問題なく楽しめそう(なにやったかとかはコンペ終了後に記事にする予定です)。

VR chat

数年前にVR Chatを知ってずっとやりてーなーと思っていたのですがついにOculus Quest2を買った。あとBeat SaberもしたかったのでノリでVR用にWindows PCも買った。

panora.tokyo

www.youtube.com

やってみた感想としては、VR Chatは30分くらいでVR酔いが起きる。。。VR酔いは身体感覚と視覚情報のズレが原因らしく、身体の動かし方などの慣れで改善されていくらしいので30分ずつでもいいので慣らしていく。

とりあえずは、色々知るためにVR Chatのワールドを以下のリストの上から放浪しようと思う。

vrchatjp.playing.wiki

daisuki-vrc.com

あと、色々なイベントもやっているので定期的に参加する

panora.tokyo

vrceve.com

japanese.engadget.com

NeosVRも面白そう

japanese.engadget.com

バ美肉

ノリでバ美肉用にモデルを作ってもらいました。

Vtuberデビューする気は特にないのですが、カメラで撮った自分の動きをトレースさせて動かすの楽しいんですよね。例えば前回の記事で文字説明がめんどくさかったやつは動画化しましたが楽しかった。

www.youtube.com

で、全然別の話ですが最近ボイトレを受けていてその練習として発話練習として使うのはありかなと考えてます。

ボイトレをした結果発声自体はそこそこ上達しているけれど、発話、具体的には、感情の入れ方とか抑揚とか。要するに以下の記事にあるもの。特に「アンチパターン③」にある「あー」とか「えー」とか「なんか」といったフィラー(Filler)が多い。

qiita.com

これの対策としては、よくプレゼンで言われているように録音して話してを繰り返すこと。ただ、何をプレゼンすんねんとか、録音聴き返しまくるモチベでねーなーとかの問題がある。
前述の記事解説動画のときは、公開する前提でやっていたので目的意識があったり、受肉してるゆえに微妙に客観的に見れたり、見ててかわいいから割と聴き返すのが苦じゃなかった。
つまり、バ美肉プレゼン練習が最高では?と思ったのでやってみる。目標がないとあれなので、いったん手持ちの過去LTしたスライドを使うと、スライドを作る労力もいらないし話す内容もある程度覚えているのでこれを練習題材として使う

speakerdeck.com

とりあえずは直近LTした以下かなぁ。それ以前のスライドはデザインが今見るとあんまり良くないけど練習だからまぁいいや。

speakerdeck.com

これがある程度いけたらVtuberもどきすると楽しいのかもね。ネタないけど。

まとめ

  • 「何も出ない期間を恐れない」で「いったん立ち止まって考える」、「とにかく来たものは受け入れてさっさと片付ける= 無能」というマインドセットに変えるため始業時間にslack botで通知を飛ぶようにする
  • 何かしら判断が必要なことが来たら即レスせずに紙などに書いてこねくり回した上で答える。例外はない。
  • 「アイデアのつくり方」に準じて情報に興味を持って接して解像度を上げるためにこねくり回しtimesに書く(平日1時間)
  • 情報をまとめて出た仮説や疑問を週1で誰かにぶつける場を作る
  • なにかしらのモデルを常につくり過程を定期的にnoteに吐き出す(平日朝1時間)
  • Kaggleに常に参加する(平日朝1時間)
  • VR chatを放浪(週1)
  • バ美肉プレゼン練習(週2休憩時に30分)

基本的に「xxをやる」という目標は達成できないので、過程はnoteで書きなぐってまとまったら本ブログに書く運用。

*1:この不動産の話はグーゴルゲームというn個の数字をランダムに観察し、最大の数を当てるというモデルらしく、「秘書問題」や「お見合い問題」とも呼ばれている