まずは蝋の翼から。

学んだことを書きながら確認・整理するためのメモブログ。こういうことなのかな?といったことをふわっと書いたりしていますが、理解が浅いゆえに的はずれなことも多々あると思うのでツッコミ歓迎

データ分析プロジェクトを主体的にこなすためには

ただの雑記怪文書です。

近況と問題意識

最近、分析プロジェクトの全フローを担当するようになった。

前期では表面上は「先輩データサイエンティストと共におこなっていた」ことになっているが、実質的には「先輩データサイエンティストの考えたモデルに沿ったコードを書いて数値を報告する」ことをおこなっていた。

つまり、以下のようなことは先輩データサイエンティストに無意識に丸投げしていた。

  • 何が目的か考える(&そのために、クライアントとのやりとりをメールなど漁ったり営業に詳細を聞きにいく)
  • 目的に沿った手法/モデルは何か考える(&類似目的の論文など調べる)
  • 出た結果に関して解釈を考える(&ドメイン知識がある人と結果について考察し合う)
  • 結果をまとめる

問題点

ありていに、一言で言うと「考えることは先輩に丸投げした脳死で作業していた」ことになる。

何故そんな状態になったか考えたのだが、理由として「自分で考えないでも先輩が勝手に考えて進めてくれる」から。手法や解釈を考える場は先輩と議論していた。一人より複数人で議論しながらの方が良いアイデアが思い浮かぶので、都度議論するのは当たり前だが、このとき私は何も考えてなくてただただ先輩の壁打ち役になっていただけのように思う。

何故壁役になっていたか考えると「先輩が強い」から。正確には「先輩が強いと思い込んで萎縮しているから」「今まで考えてきていないから壁以外できないから」。

また、要件定義のために「何を目的とするか」自体をちゃんと考えていないし、そのためのドメイン知識もあまり持っていない。故に、そもそも考えが出てこない。

このままではいつまでたっても先輩がいないと何もできないゴミカスである。また、市場価値はゼロとなる。

さらにいえば、営業などのステークホルダーとのコミュニケーション、例えば「全体のワークフロー/スケジューリング/結果イメージを考えて、営業などと結果イメージ/スケジュールに合意を得る」といったようなこともしていなかった。

つまり、自分以外のステークホルダーからすると全体感と進捗が読めないことになる。そうなると、「どういう内容ならはどれくらいの作業工数になりそうか」という見積もりがステークホルダーができないし、「進捗どおりなのか」もわからない。更にいえば、「何を作ろうとしているかわからないので、完成したものが筋違いな可能性がある」。

これも要は何も考えずに来たものを処理することしか考えていない脳死行動を取っているのが原因だと思う。

対策

脳死にならないためには。

一言で言えば、手癖が「脳死で目の前のことをただ処理する」なので、「手癖でやらない」が対策となる。

「xxしない!」は根性目標なので、はじめは続いても続くわけがない。つまり、システム化する必要がある。

分析プロジェクトが立ち上がったら、プロジェクトテンプレートを用意しその項目を自分で埋める形で行動していく。営業や先輩データサイエンティストにその旨を伝えることで常にそのテンプレートを使わざるを得ない環境を作る。

また、要件定義の議論は気づいたら何も考えていないで先輩が決めた要件定義になってしまうのでプロジェクトテンプレートのtoDoは「要件定義を先輩と考える」ではなく「自分なりの要件定義を一人でx分考える」を挟んだ上で「要件定義を先輩と考える」とすべき(x分、としているのは考える行為はキリがないので時間で区切るため)。

もちろん、結果的には先輩発案の要件定義内容になることが大半だとは思うが、自分で考えることを繰り返していくことで要件定義の精度が上がったり、先輩とは別の視点での定義が生まれると思う。とにかく、「自分の頭で考える」トレーニングを積むべき。

また、考えるのに必要な素材としてドメイン知識が必要なので、営業と目的についてすり合わせたり、考えたアウトプットイメージをすり合わせる、といったコミュニケーション系もテンプレートに入れておくことで手癖でやってしまうと漏れそうな必要な行為を防ぐ。